かなり以前に予約していたものがようやく届いたが、期待に違わぬ素晴らしい内容で今も手に取ってニヤついているところだ。対象年齢の4〜8歳には笑ったが、確かに0〜3歳なら眺める前に壊してしまうかも(形が面白くて・・・)。冗談はさておき、大の大人が夢中になって楽しめる「飛び出す絵本」(今風には「ポップアップ・アート」と言うらしい)に仕上がっている。赤・白・黒という3色を使った、大胆かつユーモラスな構図に脱帽である。洋書だが、テーマとなるアルファベット以外に文字は出てこないので心配は無用(笑)。
「アルファベット」という世の中で最も普遍的な形を題材に、見開きページに1〜2文字を3D化しているが、この1〜2というのもミソで、アルファベットの並び順でさえ利用するというアイデアの巧みさに唸ってしまう。見開きのそれぞれが立派な芸術作品で、ページを捲るたびに待ち受ける驚きは、あたかも美術館を歩き回るときの喜びに通じるものがある。文字を形にする「工夫」と「遊び心」が満載で、こういった「洒落」が通じる人に贈る格好のサプライズになるだろう。季節のお花とかお菓子(ワインでも!)と一緒に届いたら、私だったら嬉しくて飛び上がるに違いない。
(注:私が手にしているのはBloomsbury Publishing PLC のものですが、中身は同じということで同様のレビューを掲載しました)