日本語原作でもハリウッド版になると良くも悪くも「大味」になってしまいがちですが、
日本人からも海外からも受け入れられる絶妙なバランスのアトムに見事アレンジされています。
優等生すぎず、茶目っ気ももった愛嬌のある、
どこにでもいそうな普通の子がある日突然…といった導入部分、
息子を蘇らせる有名なシーンや、あんなシーン、こんなシーンなど。
原作準拠度は高めですが、原作至上主義者(とことん原作どおりじゃないとダメな人)には好みが分かれるかもしれませんが、
ハリウッド版監督も子供時代にアトムを見て育った手塚ファンということで、
海外と日本のファンから見てどちらからも納得できるアトム像をつくり上げていると思います。
私は原作もアニメも昭和の実写版(笑)もそれぞれ味があって好きなので、
オリジナルのストーリー展開も素直に楽しめました。
映画のアトムは街を救うヒーローでありながら、心は普通の子供であり、
映画全体のテーマは「家族愛」を描いています。
子供のころTVで観てた!っていう人が子供と観るのをオススメ。
観終わったあとは優しい気持ちになれる1本です。
ちなみに映画のテンマ博士は偏屈で不器用なところがありますが、息子思いな父親の側面を持ち、
ライバルロボットを造って息子と戦わせたりはしなかったです(笑)
本編・特典ディスクともに楽しめました。
インタビューが海外版キャストだけじゃなくて日本語キャストもあれば最高だったのにな。
日本語スタッフのインタービューもあれば星5つつけてました。
(海外キャストのインタビューやキャラクターデザイン秘話も素晴らしいです。)
なお、劇場日本語吹き替え版ではスタッフロール後に80年版のアトムのテーマ曲が流れたそうなのですが、
本編、特典DVDともにこの映像は収録されておらず、普通に終わります。
通常版にはつけないにしても、限定版にはつけてくれても良かったのでは?