観る前に、アトムの顔を手塚治虫のオリジナルと何であんなに変えるのか?意味わからん。いっそのこと、浦沢直樹の「プルートゥ」のアトムくらい全く別者にしてくれた方がいい。違和感アリアリだよ。と、少々斜に構えて鑑賞してみたんだけど、これが結構面白かった。古臭いけどね。(苦笑)
何より原作のテイストを汲んでくれたのが嬉しかった。当然ハッピーエンドなんですが、変に偽善的な正義の押し付けなどは無く、ロボットとはいえ子供であるアトムに辛い試練を与えているのには驚きます。
また、ありがちながら世界観の設定に違和感は無く、それでいて現代社会にも通じる問題点(環境破壊や格差社会云々)を指摘しているのにも注目したい。60年代オリジナルのTVアニメはもちろん、80年のリメイク版で育った世代でさえ、今は『父親』になっていることでしょう。そうした事もあってか、本作は「父と子の関係、息子への愛」に焦点を当てた、感動ドラマとなっています。父と子の関係というテーマは、ハリウッドは大好きですからね。(苦笑)
ストーリーの展開が非常にスピーディーで、子供向けの展開に近いのは仕方ないにしても、大人が十分に楽しめる映像に仕上がっていました。
エンドロールに多少アレンジは変えてあるものの懐かしい「アトムのテーマ」が流れます。ちょっと嬉しくなり、思わずいっしょに口ずさんじゃいました。