ライヴハウス「屋根裏」4days超満員とか、久保講堂とか、渋谷公会堂とか、
そりゃあの頃、80年代に入ってすぐのRCにはすでに伝説のライブがいっぱいありました。
でもね、やっぱりそーゆーライブは、あの時代、ネットもツィッターもSNSもない時代では、
どうしても一部熱狂的マニア+新しいモノ好きな方々だけにしかなかなか伝わらなかったんです。
で、このRC初の武道館ライブ!
これでRCは一挙にそこらの若い兄ちゃん姉ちゃんたちの魂を鷲づかみにしたんです!
このライブ、実はテレビ放映もされていて、関西地方では土曜日の午後でした。
私は高校一年生で、クラスの不良っぽいヤツや派手めの女子たちが、
「今日、キヨシロー、テレビでやるんやんなあ」とやたら興奮してましたよ。
たぶん1時間放送だったと思います。
まず、「よーこそ」のカッコ良さにテレビの前でぶっ飛びました。
パンクとも違う、ニューウェイブでもない、歌謡曲でもない、
ロックなんだろうけど、でもそれだけじゃない、人間じゃなく妖精……いや妖怪……みたいな
物凄いイキモノの清志郎に完全にぶっ飛ばされました。
正直、まだガキだった自分は、「テレビでこんなモノを放映してええんのか!?」と驚愕しました。
事実、『ステップ!』(このDVDには収録されてませんが)で、その頃すでにライブでの定番ムーブだった
清志郎と梅津さんがカラんで“本番行為”をステージ上で繰り広げるアクションに対し、
「こんな卑猥な行為をテレビで! 不謹慎だ!」と抗議の電話が殺到したそうです。さすがRC……。
そしてテレビ放映後の月曜日の教室はもう清志郎をチャボをRCを、ほとんどの生徒が語っていました。
不良だけじゃない、ロック好きだけじゃない、女の子だけじゃない、
ほんとにみんながみんなRCにやられちゃってました。
この初武道館でRCは完全にあの時代の(あらゆるカルチャーの)トップに一挙に駆け上がったと思います。
そこからさらに数々の奇跡を見せてくれました。
(テレビに出演するごとに必ず痛快なトラブルも巻き起こしてくれました。
カメラにガムつけたり、ザ・タイマーズでも伝説作ったりね)
この初武道館は当時、ミュージックカセットとビデオだけの販売でレコードにもCDにもなっていません。
できれば、完全版のライブをDVD化して欲しかったけど、DVDになっただけでも嬉しいです。
ビデオを持ってる私もDVD買ったくらいですから!
でも願わくば、この日本のフツーのガキどもにロックを解からせてくれた初武道館ライブ、
CDでいいから、完全版をリリースしてほしいです!
清志郎は今現在、まさに、『サマータイムブルース』や『ラブミーテンダー』で“反原発の預言者”
として再評価されていますが、このようなブッリブリな妖精か悪魔か女か男かわからないような
超ロックスターで弾けていた時期があり、その時代(まさにこの初武道館ライブの時代)を経て、
尚もあれだけのメッセージ性の高いロックをも平然と作り、歌うようになっていったところが、
清志郎の凄さだと私は個人的に強く思っています。
清志郎のメッセージは反核・反原発だけじゃないぜ!
存在自体がメッセージだったんだぜ!
この[at BUDOUKAN]観れば一発でわかりまっせ!!!