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本書は、インフォテリア株式会社が主に企業向けに販売している統合プラットフォーム製品「ASTERIA」の紹介と、基本的な操作をマスターする手順を解説した、まさに実践ガイドとしての顔である。ASTERIAの評価版の製品とサンプルプログラムを含むCD-ROMが添付されているので、一通り触ってみるだけなら本書を購入するだけで十分実践できる。
本書の第1章の後半から第4章にかけては、ASTERIAをインストールし、簡単なWebアプリケーションなどを題材にして、実際にASTERIAを使うことでシステムの開発がどれくらい簡単かつ迅速にできるかを丁寧に解説している。ソフトウェアを出荷しているベンダー自身が監修している書籍であるので、細かい内部構成やちょっとしたTipsも含まれている。
しかし、著者たちが本書を執筆した本当の理由は、第1章の前半と最後の第5章に垣間見える。「統合プラットフォーム製品」とはなんとももやもやした言葉だが、著者たちは本書において、ASTERIAという製品を、C言語、COBOL、Javaなどのテキストで記述するテキスチュアルランゲージに対して、「グラフィカルランゲージ」として位置づけている。著者たちは本書において、グラフィカルランゲージを利用して、『技術に詳しくないユーザーでも直感的に動作をイメージしやすく』することで『ユーザーと開発者の間にある大きなギャップ』を埋め、『圧倒的なスピード感でシステムが作れる』と強調している。そして、そのスピード感でシステム開発を進められることで、コストという負を削減するだけにとどまらず、システムが日々変化するビジネス世界のスピードに追随できるというプラスの増大を達成できるとする。
本書は製品としてのASTERIAの導入を考えている企業の情報システム部門の担当者にはもちろんおすすめだが、必ずしもASTERIAという製品を導入することが決まっていないとしても、コンピュータシステム開発が今後どのように進化していくのか、その中でエンジニアとしての自分のキャリアパスをどのように設定していくか、日々悩んでいる昨今のシステムエンジニアすべてに対して、業界全体の流れの一つの方向性を示しているといえるだろう。(吉松史彰)
出版社/著者からの内容紹介
注目のデータ連携プラットフォームの全貌がわかる初の
公式技術解説書!
インフォテリア社のASTERIA(アステリア)は、
DB、Web、メール、XML、Excel、PDFなどをGUIで連携させる
ノン・コーディングの統合プラットフォーム製品です。
ベース技術としてJavaを採用し、マルチプラットフォーム・
マルチプロトコル・マルチフォーマット環境下でのシステム
開発が極めてスピーディに行えます。
レガシーからクライアントサーバ?インターネットに至る
まで、これまで企業内外の業務に活用されてきた様々な世代
のシステムを、データを介して橋渡しする基盤として多くの
企業に導入されています。
本書はこのASTERIAをテーマにした初の解説書で、
評価版を操作して簡単なサンプルを構築しながら、
そのグラフィカルで直感的な新しいプログラミングの世界を
体験的に学習することができます。