1とは趣が異なり、アジアを飛び出しパリで働いている日本人を追ったエッセイ集になっています。アジアとパリを比較して、ヨーロッパは暗く押し込められた都市のような描き方がされている。感性は人それぞれっていう言葉の意味がわかるような気がした。
どうしても拭い去れない西洋コンプレックス、それは逆にアジアを旅する日本人であることに優越感を感じていたのではないかとも思った。
しかし1との決定的な違いは筆者が繰り返しているように「何かを見つけた」ことではないだろうか。1に出てくるアジアンジャパニーズたちは、混沌へとあえて身を置くことを求めて旅に出ている人たちだった。それが2では、混沌から抜け出そうと努力している人たちを追っている。それはアジアとパリという違いではなく、人間の違いだと思う。そして1ではカメラを持った旅人の文章っていう感じだったけど、2ではカメラマンを意識しているのか有名なカメラマンたちのエピソードもいくつか紹介されている。
シャッターを切る時、その一瞬にどんな重みがあるのかと考えさせられた。