「最終巻」の発売を知ってからずっと、ドキドキしながらこの日を待っていました。
新刊を読むたびに『もうこれ以上感動するエピソードは描けないだろう』と思わせながら、
巻を追うごとにその思いを見事に裏切る号泣エピソードを用意していてくれたARIA。
もう終わりなんですね。
もちろん、寂しくて寂しくて仕方がないのですが、読後は不思議な安堵感と
幸福感でいっぱいになりました。
今までの刊行ペースからするとこの12巻の発行はかなり早いと思うのですが、
別れと旅立ちの季節にこのお話を読むことができたことに感謝したいです。
終わりのない物語などあるわけもなく、灯里たちがプリマを目指している以上、
ゴールはそこしかありません。が、ゴールした姿を見たいと同時に、ゴールまでの時間を
もっと共有したい!もっとARIAに浸っていたい、と思う気持ちは、
灯里の昇格を先延ばしにしていたアリシアさんの気持ちと同じだったのかもしれません。
それでも、前を向いて新しい世界へ進んでゆくウンディーネ達を見ると
『幸せとは見つけるだけでなく自ら築いてゆくもの』だと思わずにはいられません。
本当は、自分だけの宝物、にしておきたいような、でもやっぱりより多くの人達と
この思いを語り合いたい。周りの、今ちょっとへこんでいる友人に贈って、
『おかげでちょっと元気出たよ』と言ってもらいたくなる作品。
ARIAと出会って、この先、不安や困難にぶつかってもきっと大丈夫、と思えるように
なりました。この作品から得たやさしさと強さは、
いつまでも心の奥にあたたかく灯り続けると思います。