かなり人を選びます。買う前はある程度注意してください。
『ヴァンパイアレイン アルタードスピーシーズ』はメタルギアソリッドのようなステルスを重視したゲームです。
敵がゾンビのようなヴァンパイアで高い能力を持っているので、見つかったらプレイヤーは間違いなく死んでしまうという緊張感があります。
しかし、回避方法がほとんどないというのがクセモノです。
これがヴァンパイアレインの評価を最大限におとしめています。
グラフィックやモーションが非常にチープであることは我慢すれば良いのですが、許容範囲の狭いゲームデザインからプレイヤーは逃げられない。
ふつうゲームにおいてはクリアするためにいくつかの選択肢があります。
建物の屋上に上るには、壁を直接登るのも良いし、違う建物から飛び移ったり、普通に建物の中から階段やエレベーターを使ってもよいといったふうに。
ところがヴァンパイアレインには正解が一つしか用意されていない。
その正解をたどるときに、あちこちに敵が配置されているので、プレイヤーはタイミングをはかって見つからないように移動・攻撃するだけ。
ヴァンパイアレインとはかようなゲームなのです。
すなわちプレイヤーのミスを全く許さない、硬直したデザインになっています。
だからいったん正解を知れば、ほとんどミスすることなく楽勝にクリアできてしまう。
ですが、これは一種の神経衰弱のようなものであって、ゲームとしては非常にできが悪い。
ある程度のミスを認める懐の深さがないゲームは、プレイヤーにストレスをかけるのみです。
実はこのゲーム、開発者は敢えて「難しく」作ったのだそうです。
明らかに開発の段階からのミスです。
ほとんどの人のとって、ストレスがたまってしまうとは予期できなかったのか?
PS3版にはエクストラモードという、武器が多く用意されてヴァンパイアをたくさん倒せるモードが用意されています(ただしクリア後に解除)。
とは言っても相変わらず「モグラたたきのように出てくる敵を叩くだけ」です。
開発の意図通りに動くゲームとして考えれば悪くはないのかもしれませんが、かなり不器用なデザインであることに変わりはありません。
買う前はきちんとそのことを理解してください。