来年はAPEC首脳会議が横浜で開催されと聞いています。そんな時期にホスト国の国民として、一人でも多くの人に読んでもらいたい著作です。
新聞やニュースでは良く目にする"APEC"ですが、実際にどんな活動を行っているのか、どのように活動が回されているのかは市井の私たちには伝わってきません。シンガポールのAPEC事務局に派遣された筆者が、事務局内でのスタッフ同士のやり取りなども交えて平易な言葉で日常の活動から参加国での会議の様子まで伝えているのが本作品です。国際的な枠組み作りも、参加国から派遣されているスタッフ同士のコミュニケーションや、忙しい国際会議の合間に垣間見る開催国の日常情報が大事なベースになっているのだと感じさせてくれます。
また、政治学、経済学を学ぶ学生諸氏にも是非読んで欲しい作品です。教科書や専門書ではマクロの世界で描かれているAPECが、ミクロなレベルで展開されているので一気に身近なものに感じられることでしょう。