1月21日より現在公開中の大ヒット映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』〈監督:山崎貴〉のノベライズである。今回も東京オリンピックを間近に控えた夕日町を舞台に描かれた内容となっている。
今回は前作『
ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年後の世界となっているので当然周りの取り巻く環境も変わっており、鈴木オートでは星野六子(通称:六ちゃん)に後輩の従業員・ケンジが加わり、当時小学生だった一人息子である一平も高校生に成長しており(エレキギターで洋楽かぶれになっているのもご愛嬌)、同じく一平の友人である隣家・茶川家の淳之介も高校生として著しく成長している(一平と違って東大を目指して目下勉学中)のも特徴的だ。そして茶川とヒロミの間に新しい命が宿っているのも前作からの時の流れを感じさせる(余談だが、
第一作では鈴木オートにテレビが届いた事で盛り上がっていたが、今回はカラーテレビを購入した事にも特徴的だ)。
私自身、本編を拝見しているので(映画自体は予定調和の面白さであったが)本書も物語そのものは忠実に描かれているものの映画では描かれることのなかったシーンも含まれている。そのひとつは映画では登場する事のなかった六ちゃんのご両親が娘に会うために上京して親子三人水入らずで上野動物園へ出かけるシーンや六ちゃんが結婚の事を両親に電話越しで報告した挿話など六ちゃんのご両親について描かれているのが特徴的だ。
他にも
前作で鈴木オートで居候していた一平のはとこで同じ年の女の子・鈴木美加(美加ちゃん)の近況についても描かれており(美加ちゃんも当初は典型的なツンデレ系の女の子だった)、また、女子バレーの『日本×ポーランド』戦をテレビ越しで観戦していた鈴木則文(堤真一)とご近所仲間の精肉店・丸山(マギー)&自転車屋・吉田(温水洋一)との会話で今日の日本の繁栄に対する感慨深さと戦争について語った吉田の言葉も印象的だ。
物語の大筋としては、ほぼ本編に忠実な内容となっているのでしたがって本編を見てから読むのがオススメです。