本書は現在(いま)や国民的映画となった『
ALWAYS 三丁目の夕日』の最新作として1月21日より現在公開中の大ヒット映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』のオフィシャルガイドブックである。
今回は
東京オリンピックを間近に控えた夕日町が舞台となっているので前作『
ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年の時が経過した本作も当然周りの取り巻く環境も変わっており、今回最もその驚きを感じさせたのは何といっても本シリーズの象徴的な存在だった一平(演:小清水一揮)と淳之介(演:須賀健太)の成長した姿だろう。前作までは小学生だった二人が本作では高校生として登場した姿に『
北の国から 87 初恋』の純と蛍の成長を見るような印象を受けた。
他にも鈴木オートでは星野六子(通称:六ちゃん、演:
堀北真希)に後輩の従業員・ケンジ(演:
染谷将太)が加わり、茶川家にも竜之介(演:
吉岡秀隆)とヒロミ(演:
小雪)の間に新しい命が宿っているのも前作からの時の流れを感じさせる(余談だが、第一作では鈴木オートにテレビが届いた事で盛り上がっていたが、今回はカラーテレビを購入した事にも特徴的だ)。
ただ中身に関しては物語の場面々々を心理的に掘り下げて解説されているものの、その他に関しては表層的な印象が歪めなく、例えば本作の舞台裏に関する内容(スタッフ&キャストによるインタビューやプロダクションノート、今回の舞台となった当時の町並みや生活必需品、世相による解説など)については、本作のパンフレットの方が充実しているのでオススメする(本書もキャストのインタビューが収録されているがパンフレットの方がより細かくより多くのキャストにコメントが寄せられているから必見です)。
それでも今回、劇中で描かれた緑沼アキラ著『超人ヴィールス』と茶川竜之介著『銀河少年ミノル』が付録として掲載されており、直に拝読できるようになっている特典はよかった(前作にも茶川の芥川賞候補作品『踊り子』を掲載してくれるとよかったのだが…)。
余談だが、第一作では氷屋、第二作では氷屋を廃業してアイスキャンディー屋として登場した
ピエール瀧氏(今回で苗字が水野という事が判明した)が本作ではどのような商売について登場しているかは、このシリーズの見所のひとつだ(それは本作にて是非拝見すべし)。