ギタリストCharの見事さや、作曲・アレンジャーとしての豊かな才能に異論を挟む者はいないが、彼を語る上で案外忘れがちなのが“Light&Smooth”の世界を演出出来る、日本でも数少ないアーティストであるという事だ。それは日本的ベタつき感のない繊細なメロディー・ラインやクリアーな声質、そして意外にも彼は“ジミ・ヘンも好きだがブリティッシュ・ポップスも好き”という二面性を有しているという事実などが絡みあって生まれた、非常に稀なパターンなのである。実際、収録されている「Days Went By」や「Lovers Walk」といった楽曲を、国内のアーティストで誰か他に歌い切れる人がいるか…と考えた場合、誰も思いつかない。このようなタイプのポップスは日本ではなかなか評価どころか論じられる事すら少なく、それはなぜかと言えば、音楽評論家の肩書を持つ古い輩が、聴いて評価する土壌を持ち合わせていないからではないか。しかし、ライトな感覚を好む20~30代の女性などには想像以上にしっくり来るはずで、意外とウケるのではないかと思われる。「Smoky」でカッコ良くギターを弾きまくっているCharではない“The Other Side of Char”を、このアルバムで是非感じてもらいたい。