パソコンのメインメモリとして販売されているDDR2メモリモジュールをSSDの記憶素子として使用するというアイデアはおもしろいと思います。
HDDとは異なり、プラッタ(記録内容を保持している円盤)や記録用ヘッドを駆動させている音がしないので、非常に静かです(冷却用ファンもありませんので、その回転音もありません)
なお、本製品の記憶素子はフラッシュメモリではなくDRAM(SDRAM)を使用することとなりますので、不意の停電時に、SSDに記憶されている内容が消失してしまう恐れはあります(ただし、バックアップ用電池が添付されていますので短時間の停電なら耐えられます)。
できれば、定期的に記録内容を行うことをお勧めします。(記録が消失してもかまわない作業用記録媒体として用いるのであれば、バックアップは不要)
バックアップ機能として本製品自体にもコンパクトフラッシュ(別売)を装着して、本製品内に記録してある内容を保存したり書き戻したりする機能を有しています。が、保存や書き戻しに時間がかかるようですので、HDD(外付けのUSB接続で可)と市販のドライブ丸ごとをバックアップできるソフトウェア等を組み合わせて本製品の記録内容全体を保存及び書き戻しするようにした方が、作業時間が短くなるかもしれません。(私自身はLinuxに標準装備の機能を用いて保存及び書き戻しを行っております)
注意すべき点としては、本製品自体には記憶素子となるDDR2メモリモジュールが添付されていないので、別途購入する必要があります。別途購入しないと本製品は使用できません。
また安価な自作パソコン用のノンブランド品を複数枚装着しますと、俗に言う「相性問題」を生じて、本製品の動作が不安定(データ読み書きエラーなどの発生)となる可能性が高まりますので、お避けください。
本製品に添付されている取扱い説明書には、「同じブランド、同じ容量、同じシリーズのDDR2 SDRAM DIMM」を装着するようにとの注意書きがあります。
もっとも、メモリモジュール基板として「同じ容量、同じシリーズ("DDR2-nnn"とか"PC-xxxx"と表示されてる奴)」を揃えるのは比較的容易なのですが、基板上に載ってるメモリICの型番やメモリモジュール基板を含めた設計部分まで装着したい枚数分集めるのは、困難を伴うのが実状ではあります。メモリチップの製造・選別から基板の組み立てまで全て自社管理下で行っているメーカーのメモリモジュール(しかも自作用廉価ノンブランドではない物)が入手できる場合は、比較的、容易に安定した動作をさせられるのですが・・・メモリモジュール基板を自社ブランドで個人向けに販売してる国内企業は、メモリチップ本体までは製造していないようです。
ちなみに、わたしは、とある店が独自保証を行っているプライベートブランド扱いの商品型番が付与されているメモリモジュール(同一規格、同一容量、同一型番)を、生産国表示まで確認の上、本製品に組み込みました。(生産国表示の異なるメモリモジュールには、別の調達元を示すと推測されるラベルも貼られてました)
繰り返しますが、本製品を購入する際は、装着するメモリモジュールの購入検討は慎重に行った方が無難です。くれぐれも、手元にたまたま余ってる雑多な銘柄を、素性も確認もせずにいきなり多枚数装着することはなさらぬように。(装着枚数が増えるほど、メモリモジュールの品質ばらつきが動作の安定度に影響しやすくなります)
以上の事さえ留意しておけば、なかなかおもしろい使い方もできるようです。
悪意のあるソフトウェアに使用PCに接続している本製品の記録が汚染された時に、わざと供給電源(バックアップ電池を含む)を切断して、全ての記録を強制消去するといった具合に。本製品にOSを格納していた場合は、電源切断によりそれも全て消去されます。消えてしまった記録は、バックアップ用媒体から復元すれば良いので、しつこく居座る悪意のあるソフトウェアを追い出す一つの方法に使えます(ディスク容量の要求量が多いWindowsでは使い辛い手ですが‥2GB/枚のnon-ECCメモリモジュールを6枚装着した場合、約14.2GB(1000の倍数表記)の容量となるので)
以上、ANS-9010を1基、ANS-9010Bを5基ほど運用している者からの忠告と、ちょとした利用アイデアの例も含んだレビューです。