7月に1週間ローマ出張することになり、時間があれば紀元前から続く悠久の歴史の都を味わえればと思い持参しました。
限られた時間で主だった場所をなんとか見て回ることができました。巻頭掲載の地図があれば、特段現地で手に入れたイタリア語オンリーの地図に頼ることなく目的地にたどり着くことができました。
イタリアの文化や歴史にかかわるコラム記事がいくつもあり、興味深く読むことができます。
システィナ礼拝堂に見事な作品を残したミケランジェロと依頼者である教皇ユリウス2世の、決して友好的とはいえないが、人類に大いなる幸いをもたらすことになった複雑な関係。
バロックの訪れを予告した光と影の画家カラバッジョ。彼が殺人事件を起こして逃亡者となり、ローマに帰る夢を果たせないまま死ぬという短くも数奇な生涯を送ったこと。
などなど、ローマ市内の様々な場所や作品を前にしながら短時間で学ぶことのできる手軽なガイドブックです。
わずかに不満を指摘すると、かの美食の街のガイドブックにしては「ローマの代表的な料理」と題した章がわずかに4頁とは少々淡白にすぎないでしょうか。またレストランを紹介した頁と、料理を紹介した頁とが離れているのもいただけない気がします。
昨年スペインを旅したときに手にした「
A22 地球の歩き方 バルセロナ マヨルカ島とスペイン東部 2008~2009」はカタルニア料理についてたっぷり紹介し、なおかつ主だったレストラン/バルを紹介した頁と料理紹介の頁が連続していました。それに倣ったほうがより充実した構成になったと思います。
なお、映画「天使と悪魔」の公開に先立つ2009年4月に発行されたため、映画やDan Brownの原作小説「
Angels & Demons (Robert Langdon)」の関連情報は一切ありません。どの場所・どの美術品がフィクションに登場したのか、私は自力でおさらいをしてから出かけました。