彼女の参加作品をウィキペディア等でチェックすると、ポップ系ミュージシャンとのコラボが多く記載されておりますが、本作には現在進行形で純度の高いラテン系クラブ音楽がアルバム全体に凝縮されており、彼女の内に秘められたコアな音楽性が垣間見られたようで、良い意味とても意表を突かれてしまいます。
JazztronikやFantastic Plastic Machine、FreeTEMPOにMondo Grossoなど、ラテン音楽を意識したハウス〜フューチャージャズ系音楽では、曲に甘美な流麗さや壮大さをもたらすため、ストリングスを要所要所で用いるスタイルが以前から存在する様に思います。本作の金原さんも、それらクラブ音楽のヴァイオリンを彷彿とさせ、あえて主役にならず打楽器やガットギター、エレピに女性ヴォーカルなど、曲の一部として他のパートの引き立て役に回る姿勢・パフォーマンスが非クラシック的で、とてもクールであると感じられます。
フィーチャーされている女性ボーカルからは、ヨーロッパやブラジル辺りのボサノヴァ・ジャズがイメージされ、今流行りのカフェ・ラウンジ系コンピとしても聴くことの出来る、爽快でオシャレ、品の良い質感に仕上がっているとも感じられます。
ラテン系クラブ音楽を好んで聴かれている方には、熱さと涼しさを併せ持ったビート&演奏が、とても心地よく響くと思います(^^)