「99.9%は仮説」というタイトルを見て、「どんな内容なのだろう?」という思いはありましたが、なんとなく興味を持って、本書を手に取りました。
皆さんのレビューを見ると、決して評価は良くない、というか、人によって評価が分散しているので、正直なところ、私もあまり期待しないで読み始めました。
竹内氏は物理が専門なので、科学ネタばかりでしたが、言いたかったのは、「科学といえども、その殆どは仮説ばかりであり、定説とは言えない」、ということでした。
確かに、仮説状態である理論は多くあるとは思っていましたが、殆どは仮説であり、いつか仮設が覆る可能性がある、ということに、正直驚きました。
世の中は、科学理論をベースにしたものが溢れているのに、それを根底から覆す意見なのですから。
ですが、竹内氏が本当に言いたかったのは、世の中は仮説ばかりなのだから、全てを鵜呑みにせず、一つの考え方に過ぎないと考えて、自分なりの考えを常に持つことが大切であること、また、仮説というのは考えた人の立場をベースにしているのだから、物事は見る立場によって変化する、つまり、人の立場に立って考えることができるようになることが大切である、ということなのでしょう。
つまり、竹内氏は物理屋さんだから、科学ネタばかりを集めたのでしょうが、それはただの例であって、本質は、世の中全ては仮説であるということを念頭に置いて、自分なりの考えを持つこと、相手の立場に立って考えること、を言いたかったのでしょう。
その意味では、本書を読んだことは、私にとって意義ある体験でした。