「最近どうも頭が固くなってきたなぁ」
そんなあなたにつける薬は“科学”です。文系理系を問わず、科学のホントの基本を知るだけで、たったそれだけで、あなたの頭はグニャグニャに柔らかくなるかもしれないのです。科学の基本……それは、「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」ということです。思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念……そういったものにしばられて身動きがとれなくなっている人っていますよね? 「なんでこんな簡単な話が通じないんだ!」ってイライラしますよね? そんなときは、気休めにこの本を読んでみてください。きっと、ものの考え方から世界の見え方まで、すべてがガラリと音を立てて変わるはずですから。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
科学哲学の紹介から人生への示唆を示した良書,
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レビュー対象商品: 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書) (新書)
「99.9%は仮説」というタイトルを見て、「どんな内容なのだろう?」という思いはありましたが、なんとなく興味を持って、本書を手に取りました。皆さんのレビューを見ると、決して評価は良くない、というか、人によって評価が分散しているので、正直なところ、私もあまり期待しないで読み始めました。 竹内氏は物理が専門なので、科学ネタばかりでしたが、言いたかったのは、「科学といえども、その殆どは仮説ばかりであり、定説とは言えない」、ということでした。 確かに、仮説状態である理論は多くあるとは思っていましたが、殆どは仮説であり、いつか仮設が覆る可能性がある、ということに、正直驚きました。 世の中は、科学理論をベースにしたものが溢れているのに、それを根底から覆す意見なのですから。 ですが、竹内氏が本当に言いたかったのは、世の中は仮説ばかりなのだから、全てを鵜呑みにせず、一つの考え方に過ぎないと考えて、自分なりの考えを常に持つことが大切であること、また、仮説というのは考えた人の立場をベースにしているのだから、物事は見る立場によって変化する、つまり、人の立場に立って考えることができるようになることが大切である、ということなのでしょう。 つまり、竹内氏は物理屋さんだから、科学ネタばかりを集めたのでしょうが、それはただの例であって、本質は、世の中全ては仮説であるということを念頭に置いて、自分なりの考えを持つこと、相手の立場に立って考えること、を言いたかったのでしょう。 その意味では、本書を読んだことは、私にとって意義ある体験でした。
77 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
話題は盛り沢山なのだが...。,
By 時事無斎 (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書) (新書)
「理科離れ」が叫ばれる中、「科学的なものの見方」を解説した本が売れていると聞き、期待して読んでみた。取り上げられている話題自体は「飛行機はなぜ飛ぶか」から地球温暖化、フラクタルまでと豊富なのだが、個々の記述が断片的な上、「科学」という大きな枠組みの中で互いがどう関連するのかも不明確で、分かっている人には「今さら」、分かっていない人にはやはり分からないままではないかという、まとまりのない印象が残った。仮説に対する「検証」の重要性をなおざりにしたまま「全ては仮説」を繰り返すだけでは、それは単なる思考停止に過ぎない。「科学」に対するスタンス自体にも疑問符が付く。大手家電メーカーが大まじめで「マイナスイオン」を謳った商品を売り出すことを笑い(これについては私も異存はない)、「素粒子を作ったのはアラーの神」というアルジェリア人留学生の発言を「科学をやっていたのではなかったのですね」と切り捨てる一方、近年米国で勢力を拡大し、理科教育に持ち込まれることの是非が論議を呼んでいるインテリジェント・デザイン論(主にキリスト教保守派が主張する、宇宙や生命は「何らかの知性」の意志によって生み出されたという説。むろん科学的な根拠はなく、形を変えた創造論にすぎないという批判が科学者を中心に強い)に対しては、「ぜんぶ教えればいいだけの問題」という乱暴な議論で、学校教育への導入を肯定している。キリスト教徒としてはともかく(著者はカトリックらしい)科学者の態度としては、はっきり言ってバランスを欠いているのではないか。 雑談のネタ元としては役立つかも知れないが、「科学」の手法や考え方に触れる本としては、残念ながらお勧めとは言えない。少なくとも、この本1冊を読んだだけで「科学」が分かったつもりにはならない方が良いだろう。
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
科学と哲学の、深遠かつ悩ましい関係,
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レビュー対象商品: 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書) (新書)
一読した感じでは全体に浅い印象を受ける。「全ては仮説だから、いつひっくり返ってもおかしくないのだ。 過去にもいろんな仮説がひっくり返った。 今だって、身の回りには根拠のない「科学」が満ち溢れている。 だから、人の言うことは鵜呑みにしないで疑ってかかれ。」 と、結論はこれだけである。 これだけなら、当たり前、である。 しかし本書のいちばんの値打ちは、科学が仮説で成り立っているという議論ではなく、 科学と哲学の、深遠かつ悩ましい関係を中学生にでもわかるように説明した点にある。 これは大変なことだ。 著者の哲学的な素養は本書からはよくわからないが、 少なくとも芯ははずしていないと思う。 仮説は仮説に過ぎない、という点は適当に切り上げて、 哲学対科学という側面から掘り下げていけばもっとおもしろい議論になったはず。 ぜひ、次回作を期待したい。
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