著者は船に関係する著作が多い人物。客船、戦争と船、捕鯨船などにまつわる本を書いている。
本書は、1998年に豪華客船「にっぽん丸」に乗船して世界一周した記録。
もともと『朝日小学生新聞』に連載されたもので、多くの写真をまじえ、分かりやすい文章で書かれている。
東京から東南アジア、スエズ運河、ヨーロッパ、アメリカとコースに沿って語られていくのだが、特に重点が置かれているのは船内での生活について。どのくらいの費用がかかるのか、参加しているのはどんな人たちなのか、乗組員たち、船酔いは、などなど。90日間も船内で過ごすわけだから、退屈してしまわないかなど、小学生が関心を抱きそうな素朴な疑問に答えるような説明も多い。小学生のみならず、クルーズとは無縁の人にはツボにはまった解説で、ありがたく読ませてもらった。
船旅を魅力的に描いており、実際に参加してみたくなった。しかし、費用とスケジュールが・・。