ルパンものというと「奇岩城」がいの一番にあげられますが、私は本書もしくは「水晶の栓」「虎の牙」「金三角」から読むことをお勧めします。
頭脳明晰かつ行動力に富むルパンが怪盗という立場ながら悪と立ち向かう点がシリーズの魅力だと思っています。
その魅力が全篇渡り展開するのが本書であり、窮地に陥っても不屈の精神で困難を打開し真相に辿り着く様は痛快であります。
また、ミステリー作品としても一級品で推理小説と違いテンポも非常に良い。勿論、アイディアも優れています。
ポプラ社のジュブナイル訳に親しまれた方も多いと思いますがあらためて原作を読むと更にクオリティーの高さを再認識させられると思います。
文字を若干大きくし読み易くなった本書ではありますが、如何せん翻訳が古いので海外古典作に慣れ親しんでいないと戸惑う事もあるでしょうが是非「続」と共に通読して頂きたい作品です。
恥ずかしながら、中学生まで「ハチ、イチ、サン」と読んでいましたが、「八百十三」と読むのが正しい。