「携帯メール文は書けるのに、まとまった文章はお手上げ。」 でも、学校の国語の授業は寝て
過ごしてしまった・・・(自戒を込めて)。そんな社会人のための国語教科書、それが本書です。
「書き出しの一文を書く勇気」の話から始まり、読み手を引きつける「展開の妙」、さらには小説
の深い読み方まで、楽しい演習問題を随所に盛り込みながら話が展開します。飽きさせない内容
で、読み始めてから最後まで一気に読み通してしまいました。某新聞の「300字小説投稿欄」を週末
の楽しみにしている当方にとっては、とても参考になった本でした。
また、文中で出てくる「リレー作文」は授業の形態として国語の先生の参考にもなるとも思いま
した。
「隠すことで、探すように仕向ける」という文学の話法が本書のテーマであります。しかしなが
ら、「簡潔・明瞭が良し」とする科学技術論文を職務対象にしている当方の立場から見ると、本の
サブタイトルである「小論文の基本」という表現は、(科学技術小論文に関心のある)読者には誤解
を与える可能性がありように思えました。それ故、評価はあえて星4にしました。
ですが、内容は星5に相応しい本です。