ラップというとなんだか早口で小器用に韻を踏んでなんなんだ?という印象しかなく、全く縁の薄い世界でしたが、勧められてみて感動しました。
デトロイトのストリートで、黒人の若者達が自分達の社会的弱者としての鬱憤をプラスに変えて表現したものの1つがヒップホップの発祥であるようなのですが、プア・ホワイト出身でラップが全てなのに、出身ゆえにその黒人の社会にさえ入れないエミネム。エミネムの目がすばらしい!エミネム本人の自伝的要素もあるようですが、本人があんなにうまく演じられるものなのですね!
みすぼらしいトレーラー・ハウスに暮らし、働く工場ではどなられ、母親は自分の学校の上級生とつきあって捨てられ、恋人さえ敵対するグループのメンバーと寝てしまう。。。こんな自分のアンダードッグぶりにへきえきしながらも、それを全て認めて、でも自分はラップをやるんだ!という捨て身ながらとても強い覚悟をこめた最後のラップにはじーんと来ます。自分は何であるか知り、認め、どこにいこうとするのかさぐるのが、青春(!)なのだと思いますが、そういう意味で、最高の青春映画になっていると思います。この映画を見て何だか若返った気分です。
母親、恋人、友人達もとても魅力的です。
おすすめ!