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8月の果て
 
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8月の果て [単行本]

柳 美里
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幻の五輪マラソンランナーだった祖父の生涯を追いながら、戦前から現代に至る朝鮮半島と日本の葛藤をえぐり出す。

内容(「MARC」データベースより)

祖父はなぜ、競技も国も家族も捨てて、独り日本へ逃れたか。幻の五輪マラソンランナーだった祖父の生涯を追いながら、戦前から現代に至る朝鮮半島と日本の葛藤をえぐりだす。『朝日新聞』夕刊および『新潮』連載を単行本化。

登録情報

  • 単行本: 832ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/8/10)
  • ISBN-10: 4104017086
  • ISBN-13: 978-4104017089
  • 発売日: 2004/8/10
  • 商品の寸法: 19.4 x 14 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 398,885位 (本のベストセラーを見る)
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26 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
完結 2004/8/29
By vv
形式:単行本
この作品は、朝日新聞の夕刊で不定期に連載されていた。第二次世界大戦から朝鮮動乱。激動の時代を生きた著者の祖父・李雨哲とその妻、弟・雨根、従軍慰安婦となり、本当の名を捨てナミコと名乗る女など、多くの登場人物をあつかい、彼らの物語を一つ一つ丹念に語りきった。壮大な長編小説だ。従軍慰安婦や、国民保導連盟事件を扱った描写があまりにも生々しく、自分の中では、読むと鬱になる小説No.1だった。それでも読みつづけたのは、なにか強烈にひきつけられる魅力があったからで、連載半ばにして打ち切りとなってしまった時は、ずいぶん落胆したものだった。完結作が雑誌に掲載され、この本が出版されたことはとても喜ばしいことだと思う。内容はやはりいまだに日本韓国双方にとって、いまだデリケートにならざるをえない問題を扱っている為、賛否両論だろうが、文章の表現力やリズムは見事なのでぜひ読んでもらいたい。ただし、心が元気なときに。(鬱になるから)
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23 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
朝日新聞連載中、毎日読んでいました。読むと暗い気分になる、それがわかっていても読まずにいられませんでした。従軍慰安婦の記述など、耳や目を塞ぎたくなるものが多く、また読みづらいなと感じる日も多かったのですが、読み続けました。休載中も再開を待ち、結局未完で終わった時は、愕然とし、脱力感でいっぱいでした。

私は特にこの作者が好きなわけではありません。実は他の著書を読んだこともありません。今後もあまり読むつもりはありません。でもこれだけは「最後まで読ませて欲しい」と思っており、願いがかないました。

日本人の、韓国人(及び朝鮮人)に対する心の奥底で澱んでいる罪悪感みたいなものをえぐりまくった割りに、朝鮮戦争時の汚さはサラっと流しているようで、それがすごく残念でした。
それから私小説なので仕方がないのでしょうけど、自分自身を全面に出す、著者の自己顕示欲には参りました。

そのあたりを差し引いても。

生きているうちにあと2回は読まなくてはいけないかな、と思いました。その時はもっと理解できるように、深く考えられるように、避けて通りがちな近代史を、勉強しなおしておきたいです。

このレビューは参考になりましたか?
24 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 これだけ多くの登場人物の“声”を描きあげるという偉業を成し遂げた柳氏をまずは讚えたい。巻末の参考文献の圧倒的な量をみるだけでも、いかに大変な仕事だったかがわかる。
 かつて柳氏は従軍慰安婦問題について語る時、安易な擁護論に流れず、慎重な発言を繰り返していた。このたび作品中でナミコという一慰安婦の心に寄り添い、その声を描ききることで、柳氏が文学者として文学の中でこの問題に真剣に対峙したのだと、痛いほど伝わってきた。
 そして圧巻はやはり、左翼運動に身を投じた李雨根が国家警察の手で、荒縄を咬まされ、立ったまま生き埋めにされるくだりだろう。この失われた声なき叫びこそ、柳氏が文学の力ですくい取ろうとしたものだと思うし、この“声”は「すっすっはっはっ」というマラソンの呼吸を通して、「石に泳ぐ魚」や「ゴールドラッシュ」の作家柳美里と“血”で繋がっているのだ。
 惜しむらくは、新聞連載時のトラブルにより、執筆が絶えず脅かされたことだ。この作品がもっとよい環境で書かれていれば、私たちは大東亜戦争後の主人公李雨哲の“声”にもっと寄り添えた筈なのだ。
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最近のカスタマーレビュー
柳氏の「こころの声」
朝日新聞連載時は読んでおらず単行本しか読んでいないので、
ほかのかたと評価が違うかもしれない。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/25 投稿者: rosso
レビューが
文芸評論家よろしく延々と持論を展開するレビューの数々を拝見し、
何の参考にもならないばかりか、この本に対する興味さえ... 続きを読む
投稿日: 2005/5/14 投稿者: jinimi2002
私の韓流
彼女の作品のファンである。一気によめるのがいい。この本もその想いで手にしたのだが、心の深い所に触れることが多くて紆余曲折の感を持って読み進めている。(今400ペー... 続きを読む
投稿日: 2004/10/16 投稿者: 鬱薇
柳 美里『 8月の果て』の表現空間
このテクストは柳美里の祖先を、死霊祭で「重い恨をかかえて沈んでいる」「魂を引き上げる」こと、すなわち祖先の魂を柳のエクリチュールによって刻み、その再現前化による鎮... 続きを読む
投稿日: 2004/10/11 投稿者: あむばる
ほころびあり、それでも評価
在日というアイデンティティーを前面に押し出している著者の、外へ外へと向かう攻撃性の力の根源は一体どこにあるのか、と同著者の小説を読むたびに考えています。この小説も... 続きを読む
投稿日: 2004/9/1 投稿者: さらあっとあまぞん
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