これまで封印されてきた幻の最終回を 収録する、真の完全版!(全5巻)
テレビアニメ草創期の昭和38年11月にTBS系で放映開始の『エイトマン』は、その半年前から講談社の週刊少年マガジンで連載中の『8 マン』が原作である。当時の編集部が目指したのは誰も見たことがないまったく新しいロボット漫画だった。そのため新進のSF作家の平井 和正がストーリーを担当し、アメコミ風のシャープなタッチに転じた桑田次郎が漫画化する分業制を採った。二人の異才が心血を注いだ8マンは私立探偵であると同時に、一旦事件が起こると警視庁捜査一課八番目の刑事として正義のために戦うスーパーロボット。その魅力は 無敵の強さを誇る超高速移動や変身能力だけではない。8マンは殉職した刑事の記憶を電子頭脳の中に移した一種のサイボーグで、二度と 生身の人間に戻れないという等身大の苦悩を抱えていた。8マンが哀愁のヒーローと呼ばれ、未だに多くのファンを惹きつけて離さないゆえんだ。
本書(全5巻)は少年マガジン連載の本編と兄妹誌の別冊少年マガ ジンに掲載した読み切り、さらには幻の最終回も網羅する完全版だ。 『8マン』の最終回は直前に桑田次郎が降板したため、当時のアシス タントが代筆した少年マガジン版の他に、後に本人が描き直したリラ イト版が存在するのだ。2つの最終回をぜひ本書で見比べていただきたい。
平井和正(ひらい かずまさ)
1938年5月13日、神奈川県横須賀市生まれ。中央大学法学部在学中の1961 年に書いた「殺人地帯」が、「SFマガジン」の第一回コンテスト奨励賞 を受賞して作家デビュー。1963年から漫画原作を担当した「8マン」が、 同年、TBSにおいてアニメ化された際は、自らシナリオライターのチーフ を務めた。この「エイトマン」は「鉄腕アトム」の視聴率を抜く大ヒット を記録する。 1971年、「狼の紋章」が爆発的にヒット。 「ウルフガイ」シリーズは若い世代の心を捕らえ、今も永遠のバイブルと してリメイクを繰り返している。 1971年に刊行開始した「幻魔大戦」シ リーズはハルマゲドン旋風を巻き起こし、統計2千万部を超える大ベスト セラーになっている。 1992年には「ラストハルマゲドン・ストーリー」 と名付けた問題作「地球樹の女神」を完結。1994年、日本で本格的オンラ イン小説「ボヘミアンガラス・ストリート」をパソコン通信10ネットで連 載した。1997年からは、最新作の新たなウルフガイシリーズ「月光魔術團」 などをインターネット上で販売開始。現在も精力的な執筆活動を続ける。
桑田次郎(くわた じろう)
1935年、大阪府吹田市生まれ。13歳のときに青雅社から描き下ろしの単行本『奇怪星 團』を出版して漫画家デビュー。1957年、少年画報連載の『まぼろし探偵』(当初 のタイトルは少年探偵王)が大ヒットして最初のテレビ化。翌年、元祖和製ヒーロ ーの『月光仮面』をコミカライズして、その人気は不動のものになった。1963年に 講談社の少年マガジンでスタートした『8マン』は、半年後にアニメ化されると空 前のブームを巻き起こし、平均視聴率は常に30%台をクリア。SFヒーローコミック の第一人者にのし上がる。代表作は、『Xマン』『キングロボ』『超犬リープ』 『ウルトラセブン』『デスハンター』『怪奇大作戦』『ゴッドアーム』『エリート』 『黄色い手袋X』『ミュータント伝』『チベット死者の書』『釈迦の真言』――など多数。 現在は都会の喧噪から逃れ、自然の豊かな茨城県の大洋村に住まいを移している。 その硬質でシャープなペンタッチは衰えを知らない。
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