2010年に結成7周年を迎えたDによるメジャー2ndアルバム『7th Rose』。
初聴時の率直な感想は「く…クドい…。何だこのクドさ」。
そう、これはメジャー2枚目のアルバムにも関わらず、かつてないほど“クドい”アルバムなのである。
前作『Genetic World』はキャッチーでバラエティーに富んだ、いわゆる“メジャー寄り”のアルバムだったが、今作はそれを覆すかのごとく我が道を進んでいる。
インディーズ時代からの世界観はそのままに、ヘヴィーさを増した楽曲たち。
メタル色がより濃くなり、どちらかと言うとファルセットが印象的なVo.浅葱がデスヴォイスを多用。
表題曲の「7th Rose」、イントロの雄叫びに(色んな意味で)圧倒される「鬨の声」など、これまで以上にハードな楽曲が頭角を表している。
反面、クドさを中和するシングル曲「Day by Day」「風がめくる頁」を聴いたときの安心感と言ったらない。
中世北欧を彷彿させる「花摘みの乙女 〜Rozova Dolina〜」「13月の夢見丘」は面白いアプローチだと思う。
一般受けなどクソくらえ、ヴィジュアル系の原点に立ち返ったようなアルバム。
このクドさに耐えられるのなら、『7th Rose』はDの最高傑作ではなかろうか。
アルバムのクオリティーとしては間違いなくインディーズ時代を超えています。
ただ、個人的には『7th Rose』というアルバム全体がちょっと力み過ぎかな、と思った。
もう少し肩の力を抜いた作品も聴いてみたいものです。
あと、2005年リリースの『闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア』を超える強力なキラーチューンが未だに出てきていないのが気になるところ。
いずれにせよ2010年のV系を代表する名盤だと思うので、是非ともご一聴あれ。