ちょっと評判悪いみたいなこの巻、私はこれまで読み進めてきて一番ドキドキしました。前巻に引き続き、夏Aと花たちとの共同生活から来る歪み(主に安吾くんの)を中心に描かれています。
7・8巻(でしたよね?)で夏Aの凄惨な経緯を丹念に描かれているので、彼らの苦悩がひしひしと伝わり、あっさり手放せるようなものでないと納得の描きぶりです。私は飽きたとは思いません。頑張って描ききって!という気持ちです。
夏A登場以前の、新巻さんの格闘やナツたちの冒険談とナツの成長ぶりなどの話も大変読み応えある話でしたが、夏Aという大きなトラウマを抱えている存在が現れ、また彼らがいわゆる「一般人」たちと交流する段になって、話は一気に緊張感と心理劇としての膨らみが増したと思います。
私は人が各々のトラウマを手放し成長していく話が大好きなので(そこにロマンスがあれば尚良し)、この巻は一番ワクワクドキドキしました。
「お前はずっとここにいて償うんだ!(とかいうセリフでしたよね)」なんて、ハーレクインでしか見られないセリフかと思っていました。
少女マンガもなかなかディープになったものだ、と感心。
まあ、最終的には花は嵐くんと収まるのでしょうが。
エッチな意味でだけでなく、本当の物語を読みたい大人にも読み応えありの一巻です。
窮地に陥った花はどうやって打開するのか。怪しげな夏A他メンバーの動きは。ちょっとアクティブになった新巻さんは。他チームと交流し始めた源五郎・小瑠璃の動きと安吾たち急進派との関係は。そしてなんと言っても安吾は涼をどう扱うのか、安吾の心の平安は訪れるのか。知りたいことが一杯出るこの15巻、続きが今から待ち遠しいです!