友人の間で話題になっていた作品。漫画ファンには有名なのだろうと思っていたらびっくり、まだ新人さんだそうで作者のwikipediaもなかった。これから有名になるだろう。
サイエンスティックな作品だが理知とロマンスに富んでいるのでSFが苦手でも面白い。
この4巻で完結しているのだが、起承転結と非常によく纏まっている。
まず初巻で少女の日常が変わり物語が始まる。次巻で自身のトラウマや敵と戦う。そして自分たちの外側で問題が起きる。最後に総括するようにそれらと向き合い手を取ったり振ったりする。
巻ごとに主人公らの目的が変わり、成長し、傍流を生んでは最終的に全てが主流に収まる。そんな作品です。
なお、巻末には主人公ヒカルの原型になったキャラクター(ヘッドフォンのボリュームを上げて教室の隅で肘を付いては窓の外ばかり見ているような少女)が登場する短編が収録されている。
彼女もヒカルのように「声」を聞いて振り回される。声の持ち主は最後にこんな言葉を残していく
‘you are all right’
キャラクターだけでなく作者の描きたかった物語の底流が本作にあると感じる。