リアルの世界でいうところの『リア充』は、「爆発しろ」「滅びてしまえ」等と攻撃されるのに対し、二次元の世界でいうところの『イチャラブ』は、「末長く爆発しろ」「ここに式場を建てよう」等と擁護されるのはなぜだろうか?
それは恐らく、『イチャラブ』というのは『リア充』のようにウザったく煩わしいものではなく、見てて美しく、聞いてて楽しく、誰をも幸せにする力を持っている綺麗なものだからなのかもしれない。
今作「七時間目の音符」は、吹奏楽部に所属する主人公『吉野葉平』と、先輩部長ヒロインの『冴木あずみ』のイチャラブカップルを描いたものである。
帯に書かれた、
「ああ〜もう、この二人のイチャイチャっぷりは…!!!…と、悶え転がりたい方のためのイチャラブコメディー!!」
という文言に惹かれ、2秒で本書を手に取り、気がついたら会計を済ませていた、という私は別として、『イチャラブ』と聞いてピンときた方は多いのではないか。最近徐々に頭角を表し始めてきたこのジャンル。これからの寒い季節に、ちょっと暖をとるのにちょうどよい加減に仕上がっている。
しかしながらまぁ、このホヤホヤでアツアツのカップル。共に若干(あくまで若干)のツンデレ要素が入っているせいか、それがまたふたりの初々しさを存分に引き立て、多すぎず少なすぎずのイチャイチャぶりである。それはもう見ているこちらの方がニヤニヤとしてしまい、最後にはジタバタと床を転げ回って「ウッハーwwwwww」としているのは恐らく私だけであろうが、あまりのかわいさに悶えてしまうこと間違いなしだ。
さて、この先の展開も実に気になるところである。
主人公の他にも魅力的なキャラがいるし、最後に入部してきた女の子との関係も気になるが、やはり注目すべきは「葉平・あずみ」ペアが、この先いかなるイチャつきぶりで私たちを悶えさせるのか、であろう。作者の志摩時緒先生には期待が高まるばかりである。
そして最後に。
Amazonのレビューから私の声が届くかはわからないが、志摩先生と「葉平・あずみ」ペアに向けて。
『うらやまけしからん。いいぞもっとやれ』