この本を読んだ後、これで一生困らない生活ができそうだという気がしませんでした。「一生困らない」というからには数十年にわたる老後の生活、あるいはそれに至るまでの何十年という期間があるわけです。その間景気変動しないという仮定で話をしているような気がしました。いわば戦略が無いのです。著者はオイルショックを経験しているはずですが、ここに書かれている内容で乗り越えられますか?「あとがきにかえて」では、この本がファイナンシャル・プランナーに手伝ってもらって執筆されたと紹介されています。ファイナンシャル・プランナーに手伝ってもらって、シミュレーションぐらいやってもらったらどうでしょうか?それもないなら、どうしてこの本に書かれていることで「一生困らない」と主張できるのか不思議です。
著者は投資に関しても言及していますが、よく目にする説とは異なる説を唱えています。積み立て式投資に対して、ドルコスト平均法ではなく、まとまったお金を用意し、銘柄やタイミングを選んで単位株を購入することを検討することを勧めています(83ページ)。さらに133ページでは、60歳の時点でインフレなら、ためたお金の一部を株などの有価証券に換えるのもいいでしょうと、提案しています。このようなことができる人を対象に書かれた本なのですか?この本のほかの部分を読む限り、かなりお金に関して「しろうと」な人を対象にしているように感じましたが、なぜか株式などの投資に対しては説明があっさりとしていて違和感が残りました。少しやってみてダメだったらお止めなさいと言っているだけですよね。ギャンブルを勧めているようにも思えてしまいます。
書かれている内容はまあまあまとものように見えますが、お金を借りる時や生命保険に入る時などにどうすればよいのかを指南する、いわば戦術の紹介です。
あと、この本のタイトルである「7つ」のお金とは何なのでしょうか?内容を考えると、お金に関する7つの場面(借りる時、貯める時など)での節約方法を教えてくれているように思えました。もっと良いタイトルを付けてほしいものです。タイトルが内容を反映していないように感じます。