吉野裕司氏によるプロジェクトの’04年発表の、タイトル通りの6作目。
オリジナル、カヴァーを含めて、アイリッシュや沖縄民謡、オリエンタル風など多様な民族音楽色の強い楽曲を、様々なゲスト・ミュージシャンを迎えて制作されているこのプロジェクトも、本作で遂に完成を見た、と言いたくなるほどの、間違いなく最高傑作に仕上がっていると思う。
それは、あらゆる点で、特に楽曲のタイプやアレンジ、インストゥルメンタルとヴォーカル入りの曲のバランスが、これまで以上にしっかり取れているのを感じさせるからだ。
また、ナレーションにより始まる7以降の、ストリングスを大々的にフィーチャーしたスリリングな演奏は、一気に聴かせる爽快感があり、本作のハイライトとなっている。
これだけ多種多様な内容を散漫さも無く、巧みに一枚の作品に収めた構成力は見事だ。
そうなると、否応なしに次作への期待が高まるが、個人的には、この世界から少し冒険してもらいたく思う。それは、さらに多様性をもたせるのも好し。逆に焦点を絞るのも好し。
新たなる冒険、実験が、このプロジェクトを更に厚みを増すものにするはずだ。