正直なところ、鮎川誠関連の音はあまり真面目に聴いたことはない。ロックン・ロールにそれほど興味がないのだ。しかし、この本を読むと鮎川誠という人物を好きになってしまう。リアル・タイムにロックを追いかけてきて、その知識たるものや半端ではなく、本当に心の底からロックが好きなんだということを感じさせてくれる。少年のようにロックを語る鮎川氏が微笑ましい。60年代のロックに興味がある人なら良い手引書となるだろう。ロックに対する憧れとか愛情を今も持ち続けている人なんだな。
昔、渋谷のセンター街でシーナと一緒に歩いているのを見たことがある。年末好例のロック・フェスの宣伝で他の強面の面々と歩いていたのだが、他の人とは距離を置いて皮のロングコートを着て歩いていたな。そのときはやっぱ「でかいし怖そう」と思ったけど、これを読むと実際は「純粋で少年みたいな人」なんだろうなと思った。