世界3大エンジュランスを経験した60歳の獣医さんのお話で、時系列にエピソードを紹介する中で、馬の性質や付合い方、競技に臨む準備や心掛けなど、競技経験者と獣医さんとしての体験・知識に裏付けられた慧眼のコメントが鏤められており、文章構成力でも参考になるエッセイ (essay) です。
読後感として、馬術を理解するには、人間の独断の余地の有る経験論では無く、科学的知識としての馬の機能解剖は最低限必要な知識で、更に科学的思考法で馬の問題を解決するには馬の心理学が今後益々必要と指摘されます。
60歳で益々人生を豊かで充実させる先達のessayであり、前向き思考と生き方は馬術を超えて参考になる点が多々あると思います。また馬術を科学的に捉える思考法の重要性・必要性も理解できます。推薦の一冊です。