「スター戦略構築法」と呼ばれるこの独自の手法は、「商品」「顧客」「競合」「収益シミュレーション」「タイミング」「メッセージ」の6つの要素からなり、本書ではそれを順番に解説していく。ポーターの競争戦略論や商品ライフサイクルのS字曲線、MBAで教える顧客ターゲティングなどに触れながら、これらの理論の問題点、あるいは足りない部分について、具体例を挙げながら検証している点は大変興味深い。たとえば、商品ライフサイクルについて書かれた部分では、どんなに優秀な経営者でも、商品のライフサイクルを読み違えれば成功できない、と断言したうえで、「野性的な勘を持つ経営者」が本能的に知っている参入・撤退の具体的な基準を示している。ほかにも、日本を代表する億万長者、斎藤一人のネーミングセンスに言及するなど、これまでは経営者の才覚による部分であるとして、議論の対象とならなかった事柄にも焦点を当てている。
紹介されている事例は、著者の仕事がら、中小企業内部での体験談が多い。ビジネス誌を眺めていてもなかなかお目にかかれないさまざまな業種・企業のケースが楽しめるのも、本書の大きな魅力であろう。(土井英司)
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まさに両極端の融合,
By 鮭 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法 (単行本)
~MBA的な理論的戦略書ではなく、実践をもとにした戦略書・・・という評価もありますが正確な表現ではないでしょう。本書に書かれている基本的なコンセプトの半数くらいはMBAで教えられている事をベースにしています。それを著者独自の切り口と過去数年の実践からえられた経験と気づきをプラスして中小企業に適用して大きな効果が得られるようまとめたものである~~と言えます。理論に偏るのもどうかと思いますが、理論を「使えない」と断じるのもどうかと思います。もともと学問とは何かしらの問題を解決するために自然発生的に生まれてくる訳ですからそこにも何らかの真理はあると思います。厳しい言い方かも知れませんが「コトラーなんて使えない!」という人のどれくらいの方がボロボロになるくらいあの分厚いマーケテ~~ィングマネジメント読み、気が狂いそうになるくらい自社のマーケティング戦略を考え、真剣にその戦略を実行したことがあるのでしょうか。おそらく著者もこの様な過程を経て、それだけでは解決できない問題に出くわしジレンマを抱えた結果このような素晴らしい戦略論を生み出したのでしょう。これまでノウハウ本だけを読んできた方は是非バリバリの理論書も読~~んでください。自社に適用できないか考えてみてください。その結果ジレンマを感じたときに本書を読んでみてください。理解が一層深まり、実践への大きな力になるでしょう。個人的な感想としてこれらの過程を経てきて言えるのは、本書は理論と実践を融合した素晴らしい本だと思います。~
30 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ビジネスの感受性を高める一冊。,
By
レビュー対象商品: 60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法 (単行本)
企業や事業の戦略に関する書籍は数多ある。理論書から実務書、また、怪しげな書もある。本書も一見すると「胡散臭く」、出版社がメジャーでなければ、手に取ることはなかったかもしれない。しかし、一読すると、もしもこの考え方が定着している企業ならさぞかし活気ある面白い会社だろうな、と想像してしまう(ただし、スマートでも洗練されてもないかもしれない)。 本書は、「多忙な企業家が事業戦略、ビジネスモデルを如何に構築するか?」を記した書であり、「戦略とは何か?」を説いたものではないし、アカデミックではない。実際に使うための視点やプロセスを得る書であり、披瀝するための知識を得る書ではないのだ。 特徴的なポイントは、3つ。 ピラミッド型の出来上がった企業には受け容れ難いかも知れないが(それ自体が問題なのかも知れない)、営業の現場や中小企業には受け容れ易く、かつ、すぐにでも使えるのではないだろうか。
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
それなりに悩んでいる人にこそ使える内容の本,
By
レビュー対象商品: 60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法 (単行本)
神田氏の本は絶賛かばっさり切り捨てられるかの極端な賛否両論だと思う。思うに、氏の本は、いきなり安易に読む本ではなく、普段からマーケティングや経営の理論をそれなりに学び、かつ、実践でその理論と現実のギャップに苦労している人にこそ効き目のある本なのだと感じる。 安易に答えを求めるために飛びつくのではなく、むしろ普段から読書家である人や、MBAホルダーなどにこそ、「実践に帰れ!」という意味でお勧めしたい本である。 そういった人たちには効き目バツグンであるはずである。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
中小企業には最高の1冊
中小企業を経営されている方には必読の1冊です。 結果を出すには、書いてある事を「やる」か「やらない」かだけです。
投稿日: 10か月前 投稿者: たかはら2
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|