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■私は、本書の15章と16章を読んで、不覚にも涙をこぼしそうになった。気の合った風俗嬢との愉快な交流と突然の別れが描かれているのだが、なぜかものすごく切ないのだ。こんなしみじみした気持ちは久しぶりだ。まいってしまった。昔、深夜ドラマでみて心に残った「東京ホテル物語」にも似た切なさだと思った。感傷に流れすぎることもない、絶妙の文章だと思う。■ちくま文庫の『ぐろぐろ』や『エロ街道をゆく』でファンになった人々も、昔からのファンもぜひ本書を読もう。