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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
『市ヶ谷サーガ』の6片のピース,
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レビュー対象商品: 6ステイン (単行本)
福井ワールドの物語の中核を占めている重要な存在、防衛庁情報局=『ダイス』。なかでも長編にはあまり登場しないAPと呼ばれる裏方の活動員が様々な思惑に巻き込まれながらもそれぞれに「今できる最善のこと」を為していく。不器用で、見て見ぬふりの出来ない登場人物たちが政局や国際情勢など大きなうねりに抵抗しながら自分たちの存在証明をしてゆくさまは、「亡国のイージス」など大ヒット長編と同じテーマを共有することが出来る。「この作家、長編だけでなく短編もイケる!」という第一印象は、たぶんデビュー作から根底に流れる一貫したテーマ故なのだろう。そして、第6篇の「920を待ちながら」には“あの人”の“あの時”以前の活躍が…。人気キャラクターの前後譚というのはファンサイトではよく見るが、作家本人が大まじめに取り組んでるあたりは『市ヶ谷サーガ』の面目躍如たるところ。登場人物がちょっとずつクロスオーバーする福井ワールドのファンには堪えられない、お薦めの短編集。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
市井愛、城東愛,
By あたりや55 (東京都葛飾区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 6ステイン (単行本)
6本すべてに防衛庁の情報局員が登場。ただし、彼らは如月行や渥美大輔のような“超人”ではない。家庭と仕事の狭間で悩む有職主婦だったり、中年太りの内勤専門だったりと、どこにでもいる市井の人々だ。精神的にも経済的にも一般市民と変わらない人たちが、複雑な組織と境遇に翻弄されながらも“筋”を通そうとする様は、サラリーマンのハートをガッチリ掴んで離さない(苦笑)いつもの長編だと、ここまで平凡な人たちを主役級に据えるわけにはいかない。福井氏はその辺をよく心得ているのだと思う。 個人的には「920を待ちながら」。構成密度は長編級だし、通勤中に読み終えて不覚にも泣きそうになった。福井氏の長編を一通り読んでいる人は、本作を避けると後悔しますぜ。いろんな意味で。 蛇足ながら、この短編集には福井氏が生まれ育った城東地区が徹底的に描き込まれている。宮部氏も同じ界隈をよく描くが、長いこと墨田区から葛飾区辺りを転々としている立場から言わせてもらうと、福井氏の城東のほうがリアルで切実で愛情に満ちている。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
是非TV化、映画化!,
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レビュー対象商品: 6ステイン (単行本)
短編集ながらも、骨太なストーリーは健在!「畳算」では今までとは少し違ったテイストでほろ苦く哀しかった。 「媽媽」と「断ち切る」は両編合せて映画化して欲しいぐらい心に 沁みるストーリーだった。場面映えする内容だと思いましたし。 「920」は亡国ファンなら見逃せません。 普段の日常とは少し違った世界を見ているのに、感情移入し易いのが福井作品。是非、ご一読を!
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