間違いなくこの作品を推します。
日本語ラップの金字塔であり、発表から15年弱経った今も
超えることができていない頂点ではないでしょうか。
「逆9to5」というトータルコンセプトを掲げた、
夜行性の遊び人たちにとってはたまらなく魅力的な世界観。
ハードに攻める「B-BOYブンガク」に始まり、
アブストラクトな上ネタに痺れる表題曲、
夏の楽しさ・儚さを描いた超クラシックの「サマージャム'95」、
パーティラップが楽しい「ジゴロ7」と続き、
最後を飾るのは極めつけの「ULTIMATE BREAKFAST & BEATS」
これは個人的にスチャダラパーの中で最も好きな曲です。
枯れたホーンとファンクギターの音が、あの徹夜明けの感覚・・・
疲労や安息や歓喜の名残がごっちゃになった感覚を、完全に表現しきっています。
BOSEのポップなノリ、ANIのローな感じの掛け合いが素晴らしいです。
そして最も凄いのは、やはりシンコの生み出すトラック。
DE LA SOULやATCQの良い部分やニュースクールのエッセンスを取り入れ、
小気味良いビートが刻まれます。
上ネタのセンスが半端無く、間違いなく日本人でNo.1だと思います。
彼らの日常に潜む様々な事象・感覚に切り込むセンスは天才的。
おちゃらけた言葉で語りながら、その向こう側に哲学すら感じさせます。
日本人の青年が住むのはゲットーではなく、普通の街。
普通の街で普通の日常と向き合うことでリアルが生まれる。
ギャングスタ気取りのグループでは一生到達できない境地でしょう。