イライラしがちな不自然なパズル図式・突飛な奇手などのない、オーソドックスな手筋満載の定番路線作品集です。また、強引な駒取りなどの力任せの問題もほとんどなく、センスの良さを培えるタイプの系列です。さらに、高橋先生らしく整然とした囲いからの寄せが結構あったり、玉位置が左上や中央だったりと、確かに実戦向きだなあとも感じさせられます。初級者でも十分取り組めると思いますし、筋が良くそれほどワンパターンでもないので中・上級者の方も退屈で途中で投げ出すなどということはあまりないでしょう。浦野先生の5手ハンドなどがいいと感じる方にはお薦めです。価格も良心的で、詰将棋ファンならば手元に揃えておきたい一冊なのではないでしょうか。ただし、5手詰めでなおかつ基本を重視しているスタンスのため、多少の物足りなさを感じる方もいるかも知れませんが、これは本書の立ち位置からして止むを得ないことでしょう。