「相場を見ず、企業を見る長期投資の薦め」の本である。
長期投資とは、将来どんな生活をしたいかを具体的にイメージし、その実現に向けてお金を使って企業を応援すること、をいうようだ。10年後、どんな社会に住みたいか、具体的にイメージする。たとえば、エネルギーや原材料を工場で生産し、限りある資源を補う。脱原発のためにスマートグリッド社会を実現し、安心で心地いい生活をする。
周知の事業なら、既に株に織り込み済みと一喝され、長期投資とはならない。では、それに必要な事業は何だろう。空洞化の進む日本社会は、成熟産業構造の変化が続いている。将来の新たな産業は何だろう。本書のいうとおり、驚くほど世の中のことがわかっていない自分に、気づく。これでは、暴落相場で売り逃げる目先投資家に、なりかねない。
具体的イメージは、なかなか描けない。当面、さわかみ投信を買うのも、長期投資だろう。しかし将来、自らの目を養って、眠れる預金を応援したい企業に、長期投資したい。ならば、本書で長期投資の心得を学ぶのもいいかもしれない。