男臭いアクションを撮らせたら天下一品のウォルター・ヒル監督が コメディアンとしての地位を確立させたE・マーフィーを起用して放つクライム・サスペンス。 全編シリアスになりそうな内容に エディを主演の1人として据え置く事で コメディ要素を含ませた娯楽作品です。 エディの人気を爆発的に広めた「ビバリー・ヒルズ・コップ」で見せる彼の十八番であるマシンガン・トークや お得意のハッタリは この作品でも存分に活かされています。 いわゆる”バディー・ムーヴィー”のジャンルに位置づけされる本編ですが PART 2が製作された事を見ても分かるように このジャック(N・ノルティー)とレジー(E・マーフィー)のコンビは素晴らしく絶妙なのです。 ジャックは刑事モノに於ける典型的な一匹狼タイプの刑事。 短気でワイルドな頑固者。 方やお調子者で気ままな犯罪者レジー。 軽快でラフな口達者。 絶望的に合うはずもない この2人が事件解決の為に手を組む事になる。 捜査協力の為、服役中のレジーを違法に連れ出した ジャックに与えられたタイム・リミットが48時間。 この時間内にレジーも絡んでいる事件の凶悪犯を 捕まえなければならない。 喧嘩してモメながらも 互いの信頼を深めていく2人の関係が物語の軸ですが 監督の持ち味である切れの良いアクションや ダイナミックな銃撃戦などの 緊張感溢れる見せ場が作品を引き締めています。 近代のアクションものと比べれば さすがに見劣りするかもしれませんが この時代ならではの”味”は真似する事も 超える事も出来ないと思います。 最近よく過去の作品をリメイクするのが流行っていますが なかなかオリジナルを超えられるモノはないようです。 その作品が生まれた時代のエネルギーやパワー、勢いや拘りが強烈に焼き付けられている訳ですから 並大抵の事では それ以上のモノは作れないでしょう。 この作品も この時代に この監督、俳優(キャスティング)、製作スタッフだからこその”味”があるんですよね。 先を見ればキリがありません。 近代の映画が 古い昔の作品に勝てない所なんて いっぱいあると思います。 ・・・エディの若々しくも自信に満ちた演技、油の乗ったニックの風格、男臭さを立ち上げる監督の演出、後にヒットメーカーとして名を馳せる製作者たちの情熱・・・ この ひしめき合う才能の輝きは失うことはないでしょう。