あまたあるキャリア形成の本のなかで本書が優れているのは、
いまの30・40代が、本当にがんばっているのに報われていないことを押さえている点である。
全共闘世代とその上からは、押さえ込まれて仕事も振られる一方なのに、賃金はほとんど変わらない。新卒採用がないから、仕事内容は40歳を前にしても末端のまま――こうした状況は、私の周辺、中小零細企業でよく見られる光景だが、著者によれば、有力企業であれなんであれ、30・40世代の疲弊ぶりはすごいらしい。そういえば、うつ病を発生するのは30代が多いなんて記事が新聞に出ていたっけ。
会社も、年金などの社会保障も頼れない現在、この30・40代の「不安」をどんなふうに解決していたらいいのか、どう仕事をしていけばいいのか、わかりやすく解説してくれている。
戦略を練りながら頑張って仕事をしていけば、なんとかなる! そんな明るい気分になれる1冊だ。