「1万人の失敗談」と副題にはあるが、著者がヒアリングしたのはバブル崩壊前の、男性が家庭を顧みずに
仕事に明け暮れていた時代のこと。
しかし、これから40代を迎えようとする世代は、既に著者のはるか先を生きている。
男性が子育てに積極参加するのはもはや当たり前だし、日本の経済成長が望めない中で、
夫婦共働きで堅実に将来を考えて生きている人が多い中、著者が語る「バブル期のサラリーマンの失敗事例」は
時代遅れの感が否めない。
また、著者曰くの「40代の失敗」に対する解決策が、著者個人の偏った体験しかないのにも呆れた。
例えば、「本当に困っているときに助けてくれる仲間を持つ」。
著者の挙げた例は、IT音痴の著者がパソコンでトラブルを起こした時に、いつでも電話一本で来てくれる友人。
しかし、それは「本当に困っている」というのだろうか?
「友人」を夜中にパソコントラブルで自宅に呼びつける40代に、本当の友人がいるのだろうか?
「後悔しない40代」を過ごした(と思い込んでいる)著者の自慢話のオンパレードに呆れ果てた。