ソフト・マシーンの4作目は全編インスト仕上げ。ワイアットの甘いながらも深みとコクの
ある歌声が聞けないのは単純にさみしいが、その分彼の手数が多く躍動するドラミングが
堪能できる所が本作の妙だろう。
全体的にみるとやはりSide Oneが秀逸な出来だ。[1],[2],[3]とそれぞれに違う色があって
面白い。
まず1曲目にしてハイライトのラトリッジ作「Teeth」は絶妙のインタープレイが繰り広げら
れる。特に曲後半は聴く者に与えるスピード感と迫力がすばらしいと思う。
続いてヒュー・ホッパー作の「Kings And Queens」は聞いてて思わず「渋っ」とうなってしま
うほど渋くて深みのあるナンバー。ホッパー自身のベースラインを土台にミドルテンポの曲調
の中をホーンとドラムが入り乱れる。特にここでのワイアットのドラミングは実に味わい深く
て好いんですよ。。繊細ながら雰囲気を演出するラトリッジのバッキングもGood。
お次はエルトン・ディーン作の「Fletcher's blemish」。この曲はホラー、サスペンス映画の
世界にでも迷い込んだようなおどろおどろしいチューン。前半の冷ややかなトーンと後半の
濁流のように迫ってくるトーンの対比が見事にできてる。
そしてSide twoはホッパー作の組曲「Virtuality」のPart 1,2,3,4で埋まってる。
コチラもホッパーの創作意欲が多分に出てるが、やはり何か少し物足りないのも事実だし、
少し冗長にも感じてしまう。不思議な世界観はGoodだが、もう少し構想をまとめた方が
よかった気がする。Side oneはどの曲も色があるだけに、コチラのサイドは退屈してしまう感
も否めない。
ただとりわけ白眉な「Teeth」の為だけに購入しても後悔しないと思うな。この曲をリピート
してるだけでも相当満足感高いですよ!!おススメです。