日本で劇場公開された後は、尺に合わせてカットした吹替版が数回テレビ放映されたのみで、
何故かビデオソフト化すらされなかったアルジェントの異色作がようやくDVD化されました。
ありがたいですねぇ〜、生きててよかった(笑)。
この時期のアルジェントは「イタリアン・ヒッチコック」と称され、
サスペンスジャンルの新進気鋭の監督として注目されていました。
この作品の次の次におそらく彼の最高傑作と思われる「サスペリアPART2」
を撮ることになるわけですが、その前兆を感じさせるものはあります。
とはいえ、この作品は「サス2」よりはまだ普通の作品に近く、
意図的にギャグやユーモアなども挿入されています。
主人公の変な友人たちの描写や、オカマの私立探偵とオカマの管理人の会話なんて
普通に笑ってしまいます(笑)。
ところでこの作品の一番の特徴は、アルジェント作品のそれ以前にもそれ以後にもない
『リズム』だと個人的に勝手に思っています。
あまりにもカッチョエエ、ドラムの演奏をバックにしたタイトルクレジットに始まり、
美しくも切ない音楽を伴った、超スローモーション映像で幕を閉じるラストシーンまで、
観客の意表を付いた音楽と編集には独特のリズム感があります。
画質や特典にちょっと不満はありますが、また見ることが出来ただけでも嬉しいです。