2009年の正月休みに「もっと知りたいノーベル賞 小林さん益川さんにとことんQ」(2009/1/5 NHK総合)という特別番組が放送されました。4人のノーベル賞受賞者(南部先生、小林先生、益川先生、下村先生)の若い研究者時代の知られざるドラマや現代の若者へのメッセージが詰まった内容で、ご覧になった視聴者もたくさんいらっしゃると思います。(本レビュアーもその一人) 実は番組の73分という枠には収まりきらない内容が多々あったそうで、放送では泣く泣くカットした内容もあったとのことです。そこで、番組では紹介しきれなかった内容を形にするべく、この番組の取材を下敷きにして書籍化されたのが本書です。
個性が全く異なる4人ですが、自然現象を見つめる目("心眼")の真剣さが伝わってくる内容でした。「独創的な仕事を残すにはどうしたら良いか?」という"ズルい問い"に対する回答が良いですね。難題に対して出来ることはあらゆる方法を試し 色々と努力した結果がたまたま独創的だっただけである、という答えが共通しているのが興味深いですね。特に「独創性を備えている人から独創的な答えが出てくるのではなく、柔軟な思考と広い知識から"最適解"を求めた結果が独創的だったということもある」という主旨の益川先生のメッセージは研究者の卵に勇気を与えてくれますね。"努力の量"が"研究の質"に転じることを信じなさい(もし研究の質が高まってないなら まだ努力が足りないのだと自覚しなさい)という話でもありますが… (^-^);; (特に下村先生のコメントはそう読めます)
自然現象では その背後にある"目には見えないモノ"が本質的であり、そんな目に見えないモノを捉えるためには"心眼"を磨かなくてはいけない訳ですが、本書はそんな"心眼の磨き方"を教えてくれる内容でした。NHK取材班の皆さん、( ^ー゚)b Good job ♪
【追記】「
クラゲの光に魅せられて」「
いっしょに考えてみようや」とも読み比べましたが、本書の方が面白かったかな。