近代最大の被害を出したスペイン風邪の状況・情報を収集することにより、今後発生が予測されているH5N1インフルエンザの対応・対策を考察する内容で、インフルエンザの脅威に関して記されています。
インフルエンザとたかをくくったり、逆にヒステリックに大騒ぎしたりすることなく、きっちりとインフルエンザの脅威に関して記述されているところが好感が持てます。
関東大震災以上の人的&社会的被害・混乱をきたしたスペイン風邪の日本での流行・世界大戦を止めるほどの被害を出した欧米での流行が、具体的な数値として取り上げられ、インフルエンザの感染メカニズム・特性と合わせて考察されており、非常に参考になります。
後半は対策について記述されていますが、日本での取り組みがウィルスの特性や過去の流行時の状況から比較して、いかに頼りないものか分かります。
インフルエンザの大流行のメカニズムとその状況・対策を理解するのに最適な書と思います。