事件が起こり、刑事が捜索し、探偵が現れ、ついでに、犯人も名乗り出ているのに、正味33分の放送枠いっぱいに保たせるため、あらゆる頭脳を無駄に駆使し、この解決済みの超簡単な事件を、全力で難事件の霧の中に押し込もうとする、とてもテレビライクな名探偵・鞍馬六郎の物語。
面白かったです。
そのとことんまでに、ナンセンスさを追求する姿勢に脱帽です。久しぶりに、笑いのあるドラマを観ました。
犯人が真相を吐露するたびに、不快そうな顔で拒絶し、居もしない真犯人の、ありもしない心の闇を無理やり広げ、トリックのようなトリックって呼ぶのもおこがましいトリックを披露し、肝心なところは、「なんやかんやは、なんやかんやです!!」と自信ありげに一刀両断…。素晴らしい。
謎はありげだけど、真犯人が別に居たら面白そうだけど、精密なトリック思い付かねーや、よし、でもなんかこうすれば行けるぞ、人間的に有り得ないけど、これアリにしよう!はっはっはっ!、みたいな人が書いた推理小説のようです。(どんなだ…)
ギャグもパロディも愉快ですが、人によっては、飽きるかもしれません。
荒唐無稽…というよりは、完全に物理的に不可能な、…それ出来たら、もう人類じゃなくない?的なトリックや、最善の方法を差し置いて、えらく回りくどい、いやむしろトラブル必至の方法論や、非現実的な有り得ない理論?を持ち出してきて、ひたすらそれで押し切るパターンなので、そういうテンションについていけない人は、疲れるかも?
でも、最後に、時々いいこと言いますよ。ごくまれにね!
そこが、ただ投げっぱなしの話じゃなくて、良いです。
ナンセンスギャグO.K.な人、推理小説好きな人、セオリー通りな普通のドラマに飽きた人、おススメです。一度、観てみて下さい。