9.11の直前に書かれた著作である。特に「マネーと戦争の関係」、「ロシアとNWO(新世界秩序)の関係」について書かれた箇所が秀逸である。以下、抜粋。
*トマス・マルサス(1766〜1834)は、イギリス東インド会社から特に気に入られた高位メンバーだった。アメリカ国家誕生以来の数々の事件におけるマルサスの役割は、アメリカの歴史書では意図的に抑えられているか、まったく排除されている。マルサスは新世界秩序についても、自著「人口論」でふれている。そう、新世界秩序は新しく出てきたものでは決してないのだ。・・・・・次のようなトマス・マルサスのことばを取り上げれば、それがあなたとあなたの家族にも当てはまるのだということが改めて理解されるだろう。・・・・・「生まれた子どもは、世界の人口を望ましい水準に維持するために必要とされる範囲を超えた分は、すべて死ぬしかない。彼らを入れる余地を作るために成人の死が必要となる。・・・・・わたしたちは、死を生み出す自然の働きを遅らせるというような見込みのないことをするのではなく、逆にこれを促進すべきである。それが飢饉という忌まわしいかたちで何度もやってきては嫌だと言うのなら、わたしたちは別のかたちでの破壊を奨励し、自然がそれを使ってくれるようにするべきだ。」
*国際通貨基金(IMF)は、この悪魔のような世界的大量殺戮計画に何らかの役割を果たしているのだろうか。答えはイエスだ。・・・・・IMFの政策は、地元住民のための医療ケア、食料、住宅といった国内出費をできるだけ減らすことを要求する。こういうことは大半の場合に行われているが、なかでもブラジルが好例である。通貨クルゼイロはほぼ三ヶ月ごとに切り下げられ、それに応じて国民の生活水準も、とりわけ最貧層で下がっている。
*わたしの手元に届いた秘密情報によれば、国立癌研究所(NCI)はWHOと協力して、フォートデトリックおよびロスアラモスの研究所で、エイズのレトロウィルスを意図的に造り出したのだそうだ・・・・・NCIとWHOのウィルス学者はフォートデトリックで、ヒツジのビスナ・ウィルスとウシ白血病ウィルスとを合わせ、その溶液を人体組織に注入した。こうして生まれたのがエイズウィルスだ。
*フォートデトリックのウィルス学者や科学者は実際に、人類が知らなかったウィルスを製造したのだ。そのウィルスは人間の細胞内に入り込み、それをまったく新しい細胞に変えてしまう能力を持っており、実際にそうなった。これは自然界にはない創造物であり、人間を確実に死に至らしめる、確かな殺人者だ。半分は動物から採ったこの「新しい」遺伝子カクテル、すなわち「プロウィルス」は、まずアフリカとブラジルの人々の間にばらまかれ、もうすぐインド、中国、マレーシア、ミャンマーなど、「人口過密」国にまで広げられようとしている。
*わたしたちは、戦争の費用がどれくらいになるかを決して教えてもらえない。政府もあえて反乱の危険を冒したくないから、戦争は間接税で賄われる。つまり、何の保障もない、勝手な布告によるペーパーマネーだ。・・・・・ほぼアメリカ全土の学校や大学で、アメリカが近年になって二度の大戦に参加したのは民主主義を守るためだった、ドイツによってアメリカの自由が脅かされたからだと教えている。だが、どうすればそんな目標を達成できるということは決して説明されない。
*1930〜1950年の時期のスターリンは、国内外の「コスモポリタン」にどんどん失望していった。「コスモポリタン」とはスターリンの造語で、トロツキーが指導していた世界革命勢力のことを指していた(トロツキーはシオニズムの兵卒から引き抜かれた男だった)。スターリンがとりわけ軽蔑し不信感を抱いていたのは「ワシントンのコスモポリタン」で、のちにはトロツキー自身も彼らを信用しなくなっていった。ロシア人でスターリン主義に戻りたいという者があれほど多いのも、これが理由だ。1917年の10月革命でロシアの支配権を握ったシオニスト(ボルシェビキ)にこれ以上自分の国を支配されたくないロシア人はスターリン主義をそのための砦とみていたのだ。これは、彼らが抑圧の時代に戻りたかっているというのではない。だが今日のロシア国民の70パーセントにとってのスターリンは、ロシアの国益を守り、物質的な必要を満たしてくれる父親的人物を代表しているのである。
*スターリンの時代から、ロシアは断固として、アメリカが計画した運命から抜け出そうとしてきた。わたしはスターリンも共産主義もひたすら嫌悪しているが、それでも、妙なことだが、わたしたちはスターリンに感謝しなければならない。スターリンはワン・ワールド政府=新世界秩序の計画を挫折させたからだ。今日でも同じことで、プーチン大統領とロシア国民がいて、獣の行く手に立ち塞がってくれていることに感謝しなければならない。ロシア国民は獣の印を受け容れるのを拒絶するのである。
*軍の将校や元将校が中心となって作っているロシアの民族主義組織パミャーチのスポークスマンが、問題の核心だと感じているところを語ってくれた。「われわれは、ボルシェビキ革命がウォール街とロンドン・シティがロシア国民に仕掛けられた陰謀だったことをよく知っている。ロシア国民は、ロシア民族主義を破壊しようという二度にわたる企みにも耐え、これを失敗に終わらせた。スターリンが、ロシア国家を、アメリカとイギリスが支配するワン・ワールド政府の祭壇に生贄として差し出すのを拒否したことも知っている。同じように、ウォール街が今、陰からロシアを破産させようとしていることも知っている。」
*アレイスター・クローリーは、ヴィクトリア時代のイギリス社会における悪魔崇拝の見本だった。ここからロックンロールが登場する。仲介したタヴィストック研究所は数々の「ロックグループ」を作り出し、それを道具にLSD、マリファナ、そしてのちにはコカインを広めた。知られてはいないが、「ローリングストーンズ」のような頽廃したグループのバックについているのは、ドイツ最高の寡頭支配一族であるフォン・チュルンおよびタクシス名門一族だ。
*アメリカを操っている組織のトップは王立国際問題研究所(RIIA)だ。・・・・・RIIAこそが、さまざまな企業、機関、銀行のネットワークを通じて世界的な麻薬の脅威をもたらしている元凶だ。中国で毛沢東を権力の座につけ、それによって香港を世界一のアヘンと金取引の場としたのもRIIAだった。香港のその地位は、ごく最近になってドバイが拡大するまで続いた。
世間一般的な常識では、スターリンはヒトラーを上回る独裁者であり、側近連中をことごとく抹殺した冷血無比な人物といったイメージが強いのだが・・・著者は、スターリンは新世界秩序(どうみてもユダヤ勢力だが、著者はユダヤという単語をほとんど使わない)と対決し(元々は、その勢力から派遣されたのだが反旗を翻した)、彼らからロシア国民を守った人物であり、このことは大半のロシア国民も理解していると述べる。ある意味では、前回読んだ太田龍氏の書に紹介されていた田中角栄の人物像と重なる部分を感じる。最期は彼らに毒殺されてしまったが・・・
また、ペーパーマネーを彼らの手先である銀行家が印刷しまくり、国家に融資することにより資源のない国家でも兵器・石油・物資の購入が可能となり、戦争を継続させることができるという少し考えれば子供でも理解できる大掛かりな詐欺を彼らは相変わらず世界中で行っていることをこの書で明確に理解した。実体のないペーパーマネーが無ければ、戦争を継続することはできないのである。このことを充分に理解すれば過去の戦争が仕組まれたものであることが納得できるであろう。当然、昨今発生しているイラク、パレスチナ、アフリカ等での戦争・紛争も同様である。