本書と同タイトルのDVDをTSUTAYAでレンタルしました。
真面目に英語を習得したいと考えている人は間違っても本書を購入してはいけません。著者の考え方は「80%間違っていてもいいから、80%通じる英語を習得する」というものです。確かに間違いを恐れずに英語を話す勇気は必要です。しかし間違った後に反省する、同じ間違いを犯さないという姿勢がなければ、英語は決して上達しません。この本は違います。間違うことを前提に話すことがゴールなのです。
例えば「過去形は活用がややこしいから全部『did+原形』でよい」や「疑問文はとりあえず語尾を上げればOK」や「前置詞は迷ったらinにしておけ」など挙げればキリがありませんが、はっきり言って志が低すぎる。こんなこと中学校の文法書で少し勉強すれば正しく理解できます。仮にも他国の言語を話したいのなら、出来る限り丁寧に学ぶのが礼儀ではないでしょうか。最低限の努力も惜しんでテキトーな英語を話しても、自分の、そして日本人の品位を下げるだけです。
またこれはセミナーやDVDでなければ、分からないことですが、この著者はまともに英語なんて話せません。同時通訳を何年もやってきたらしいですが、私には信じられません。セミナーの中で著者が英語を話すのは単語レベルで、たまに文を作ると"I want to tea."のようなおかしな文を自信なさげに喋っていたりして、後はジョークで誤魔化しています。この著者に英語を教えるだけの力量はありません。結局は「自分も英語できないけど、何とか分かってもらえるよ、みんなもテキトーでいいよ」ってのが著者の心情でしょう。この本で高評価をされた方は一度DVDをレンタルしてみることを強くお勧めします。私の指摘はご自分で確認できるはずです。
私は仕事柄書店に並ぶ英語本はとりあえずチェックしていますが、この本はワーストです。
英語の勉強の仕方、その効果は人それぞれです。斎藤兆史さんの「英語達人塾」に倣い硬派に精読・多読を中心に学ぶのも、苫米地英人さんの著書にあるように海外ドラマを字幕なしで見続けるのも、正しい英語を学べるのに効果的だと思います。
ただし、ブロークン・イングリッシュを肯定するこの手の本は絶対駄目です。
本当に最低限英語を話せればいいんだという人なら、中学校の文法書だけは読んで、「とっさのひとこと」のような表現集を少しずつ憶えた方がよほどマシだと思います。
最後に、読むわけありませんが、クリス岡崎さん
よく出来もしない英会話の本を恥ずかしげもなくお書きになりましたね。セミナーに来ていた方々はサクラでしょうか?あなたのなんちゃって英語にネイティブの方が「ツウジマス」と答えるたびに「おぉ〜〜」と感心していたのが滑稽でした。せっかくネイティブの方が会場にいらしていたのなら、英語のフリートークでもしてみせて欲しかったです。アドリブの自己紹介でも何でもいいんです。あなたのビジネスでの功績は存じませんが、英語力に関して言えば、英検準2級ってとこでしょう。