世界的な投資信託の情報提供サービス会社である米国のモーニングスターの日本代表である朝倉智也COO(最高執行責任者)が書き下ろした個人投資家向けの新刊本ですが、これから投資信託を始めようとする人やもう一度、投資信託にトライしようとする人には最適な本です。
私はすでに年金世代に入っているので、今後、年金は減額されずに無事払い続けられるのかという素朴な疑問を抱かざるを得ないわけですが、その疑問にズバリ答えてくれています。
900兆円にも達した国債発行残高には驚きです。10年くらい前は600兆円くらいだったので何と1.5倍にも膨れ上がり、国の一般歳出規模も単年度80兆円程度だったのが今や92兆円。これに対して歳入はわずか40兆円。消費税も5%に据え置いたままでは、結局、赤字は国債の発行に頼らざるを得ず、そのつけは年金にしわ寄せという図式になっているのが実情。
筆者は「国債頼みで自分に身は守れるのか」と問いかけています。重要な問題提起として一見する価値は十分あります。
かつては私も投資信託を数本購入していましたが、折しも世界的な金融危機に直面して、急激な値下がりに辛抱しきれず、損切り覚悟で手放してしまいました。しかし、筆者は長期保有の極意を説いています。この本に早く出会っていれば辛抱して持ち続ければ良かったと思って後悔しています。
また、この本では新興国投資についても世界株式・債券のインデックス投資で20年後の新興国の投資ポートフォリオの予想やさまざまなインデックス・ファンドの見分け方も書かれて便利です。もともと、この本は30代の投資家向けに書かれているの、50代になって年金生活が視野に入ったとき、投資のアドバイスなので今から投資の準備をするには非常に役立つガイドブックです。