早速、本年度版を全問を解いてみたので感想を載せます。
[良い点]
・本書は、過去問のうち比較的良問を選定して例題として載せている。
いわば過去問のスクラップノートのような問題集である。
[悪い点]
・昨年度は本書で色々学ばせてもらったので今年も購入したが、2010年度の過去問が追加になった点を除くと、
2010年度版の本書と例題と解説がまったく同じ。
各章ともページ数までほぼ同じ。サーバ仮想化技術についての章が増えているが、例題が昨年度の午後2の
問2だけで解説も他の問題集とあまり変わらない。
すなわち、昨年度版を購入した人は、「昨年度版本書+昨年の過去問」をやれば本書の内容をすべて網羅
できるため、改めて本書を買う意味はない。
・過去問については、回答がいくつか考えられるような問題がある。
情報処理技術者試験の記述式の問題は基本的には回答が一意になるよう本文の注釈や問題文に工夫がされて
いるので、回答はただ1つとなるはずである。
IPAが発表する回答がなぜ正しく、その他の回答がなぜ間違いなのか、その解説が必要だが、本書にはそれが
欠けている。
本書はネットワークスペシャリスト試験を受験される初心者の方が、他の問題集を解くための助走段階として
本書を活用されるのには★5つの優秀な問題集だと思う。
図を使った解説が丁寧でネットワークの基礎を学ぶには良書だと思う。
しかし、ネットワークスペシャリスト試験の常連者にとっては上記の[悪い点]の2つめに記載したとおりの欠点
があり、午後2試験を突破するには本書だけでは不十分だと思われる。
[悪い点]の2つめに記載した欠点を補うため、アイテックなど複数の出版社から出ている過去数年分の過去問の
問題集と解説を比較する必要があり、あまり効率的な学習が期待できない。