内容の詳細は各自の評価等があると思われるので、細かく言わない。
売らんとするものとして、サービスしている部分もあるのであろう。
ただ、個人的体験を一般化しすぎているように思われ、この本を読んだ人間の歪んだものの見方に最近閉口していることがある。以下はその例。
(例1)
皆、判で押したように、午後4時の忙しい時に電話がかかって来るようになり、正直閉口している(当然、そんな連中は相手にしていない)。
ちなみに、そのような「かけひき」を知る相手方にとっては、酒を飲ませて前後不覚のうちに印鑑をとろうとする輩にも等しいともいえる(およそ信用できない)のではないか。
(例2)
事実を述べているのに「嘘つき」と言われた。当然言われ無きことであり、怒った(当然そんな交渉は成立しない)。
これがこの本に行き着くきっかけだが、どうも、ある業者連中が、この本などで「勉強した」ためのようである。なるほど、この著者は堂々と自分で「嘘を平気で言った」と述べているようだが、そんなものは一般化できない。「(相手方は)嘘を言っている」と思っている者自身は気が付かないようであるが、その態度は容易に相手に伝わるものである。
(例3)
ついでに他の書籍でも見てみたが、使われている心理学的考察は、(ここは言っておくが)誤りが多い。なお、NLPを使う人達が形式的に使うミラーリング(本来はこの意味ではないが)などは、
誤解した者が使うと、使われた相手は極めて不愉快であることを指摘しておく。
正直、嘘を平気でつくことを公刊されている本の中で自認している著者なので、このような批判は、気にしないのだろう(売れればいいでしょうしね)。
ただ、所詮、「交渉術」もまた「術」に過ぎないし、ここまでレビューで評価され知られるようになった時点で、意味は無くなるということなのだろう(典型的な見え透いたかけひきに乗るヤツはいない)。一種の流行みたいなものと思われるのだが。
あと、この著者は、基本的に「交渉」中心で、裁判所などでの訴訟の仕事はしていないと推察される。理由は、「嘘つき」として信用を失ってもかまわない様子だからである(公刊物にどうどうと自慢話として書いている。訴訟が中心になると、信用を失うデメリットが大きくなる。どちらかというと代理人自身は真実主義にたつ傾向がほとんどであると思われるが・・。まあ、もちろん、交渉でも、嘘つきと思われるのは問題のはずであるが・・・名を売って顧問収入を稼いだり研修で稼いでいるのかな?)
以上、最近連続して不快な思いをしたので、一言述べる。
(追記)どうやら著者は、総論で、「交渉は互いの利益を最大化する」というもっともらしい話しを述べているようであるが、各論は対応していない(出し抜く方法や通常の気配り術的な内容ばかりのようにみえるのだが・・・正直、・・・どうなんですかね?と思います。)。
(追記2)また、この本を読んだとおぼしき人間が、本のとおりに話しが進まないと(それは当たり前だと思うが)逆ギレしていわれなき罵倒をしてくることがある(例えば立場を入れ替えて考えれば容易に同本を読んだ人間自身が奇妙なことを言っていることに気が付くと思うのだが)。そういう人間は、自分の問題を棚にあげて、会社などでは相手方の悪口を言いまくって自己を正当化するのだろうなと思った(非生産的と思う)。そして、そのような社員ばかり抱えている時点で、その会社の芽が無い理由も極めて納得が行くものである。(もとより、交渉相手を感情的に罵倒する輩の場合、そもそも社会人として、最低限の教育をしているのか、という交渉以前の問題があることは明白であり、この点は、一応、この本でも、大前提が「交渉相手に信頼されること」と述べているようであるから、上記問題については、この本自体の問題ではなく、この本を読んでその「テクニック」を使う側の人間の問題であろうとは思う)。
なお、マニュアル本を読んだ者で一番愚かなタイプは、無知な相手を何人か説得できたので調子に乗って「交渉させてくれれば何とかなるのに」「交渉させてくれないのは相手が悪い」などということを真顔で述べる者であろう(理由は、各自考えよう。)。