収録曲は表題にある『ジムノペディ』3曲や、ポップシンガーにカヴァーされるなど有名な『ジュ・トゥ・ヴ』の他、
サティの無調性・無拍子(脱調性・脱拍子?)作品の代表である、
『干からびた胎児』『犬のためのぶよぶよしたプレリュード』『古い金貨と古い鎧』などです。
エリック・サティは、いわゆる印象派作曲家、とりわけクロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルに大きな影響を与えた、
いわばプレ印象派作曲家として有名ですが、本盤は、ドビュッシーやラヴェルのピアノ曲で定評のある、
パスカル・ロジェの1983年録音によるものです。
ロジェはラヴェルの弾き手として、個人的にはかなりのお気に入りなのですが、
そのピアニストによるサティのピアノ作品集として、非常に聴きやすい演奏だと思います。
ラヴェル自身がサティを非常に尊拝していたこともあり、『ジムノペディ』や『グノシエンヌ』の演奏は、
ロジェによるラヴェルの『ソナチネ』や『高貴にして感傷的なワルツ』を彷彿とさせ、
ときに「難解」と言われるサティを親しみやすくしてくれています。
サティには他のピアノ曲や、歌曲などの作品もありますが、入門盤あるいはリラクゼーション目的として聴くのであれば、
本盤は☆4つ級におすすめします。